無意識で描いた正面の顔
まず描き順を特別意識せずに、ふだんから描いた順で描いたものです。
結構なデッサンの崩れとなりました。このように正面の顔は絵を反転させると狂いがより顕著になりますので自身で描いた後は紙を裏返し透かしてチェックしてみると良いかと思います。
で、この絵の描き順は向かって右側、耳の下辺りからぐるっと輪郭を描き左目、右目、鼻、口の順序でかきました。目立つ狂いとしては
・耳
・頬
・目の焦点
・髪型
あたりでしょうか。表情に生気が感じられないのはまた別の機会に。
目から描き始める
次に以前、顔の描き順を変えることでデッサン力は上がるか?で私の場合だと整合性の高い描き順ではないかとの方向性を示してみた目から描き始めた場合の絵です。
未だ崩れはあるものの最初の画像よりは抑えられた出来ではないかと思われます。ただ、予めここが狂っていると修正箇所が定められていたため「修正意識が働いたせいなのか、描き順が違うからよくなったのか」どちらとも言いがたいものではあります。
実際一通り輪郭まで描いた後では目の配置がどうにもおかしく感じていたので描き直しを繰り返していました。最終的には下の画像の明るい部分の範囲の距離感を意識しての各パーツの配置となりましたので実質、描き順7まで出来上がったとこから再び8・9で目を描いたということにもなります。ただ、これも目の焦点がいまいち合っていなく、いわゆるカメラ目線が感じられません。
大事なのは描き順より意識付け?
いずれにせよ、まだまだ技術不足が大きく方向性すら出すのは難しいのですが、方向性を見つけ出したとしてもやはりそれは意識付けを行った上で実現できるものでしょうからこうして無駄とも思える妄言も無駄ではないのかなと思いたいものです。
少なくとも最初の崩れよりは見直したことで整形度は上がったわけですから、見直すことでただ闇雲に描くことよりかは上手くなる要素はあがると思います。故に何が変かを意識した上で描きまくれば上達速度も上がりやすいのではないかなと。
皆様もぜひ自分の絵を冷静に分析してはいかがでしょう。何気に、紙上ではあまり気付かない狂いがスキャナしてモニタ上に上がったら気付くというケースが私にはあったりもしますのでスキャナを所有している人で絵の上達が進まないと思っている方はお試しになってみるとよいかと思います。
※追記
その後、「正面の描き方2」のほうで新たなアタリや描き方の指針を考えてみました。ご興味のある方は併せて下記リンクよりご参照ください。
関連テキスト:
正面の描き方2
復習:正面の描き方と眼力