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漫画考察 漫画の描き方を考える

【顔の描き順を変えることでデッサン力は上がるか?】
『デッサン力を上達させるには』では対象物をきちんと把握することが大事で それを正しく行うには描き始める順序や アタリのつけ方などを検証しなおしてみてはどうかという考えを示しました。 では、ここでは具体的に輪郭から描き始めることで どうなるのか実験してみます。

輪郭から描き始める

まず最初に行うのが輪郭から描き始めたものです。下段左にあります画像がその工程第一段階のもので、写真は模写対象となった素材。正直言いまして、すでに顔の角度が違うという、なんとも気まずい結果。

原因としては頬が元画像より膨らんでいたからそう見えたようで、修正したのが工程2の画像となります。この崩れ自体に気付いたのはスキャナしてモニター上に取り込んだ後でして、ではなぜ描いている最中に気付かなかったのかといいますとおそらく目と紙の距離が近すぎた為と思われます。モニタと目の距離は当然紙より離れているのでそこで初めて気がついた。。。と。理屈云々より超基本な事でした(-_-;) まぁ、基本は誰しも忘れがちともいえるのでいいさらし者になったでしょう。
工程1 工程2

輪郭から描き始めると修正箇所が多い?

このほかにも描きこみ、修正をしてってみたんですが、この修正を始めた部分は向かって左側の目から始めたんですが、どんどんそれを基準にした修正箇所が出てきてしまい工程2の画像ではリサイズして工程1よりも顔が小さくなっておりますが実際の紙上では一回り大きくなってしまいました。要するに最初に描き出した輪郭は無視され左目が全体のバランスを司る対象として入れ替わったわけです。

やはり、思考上で考えたものだけと実際にやってみるのとでは全然違うなということですね。ということで私の場合だと描き順は輪郭より目からのほうが合理的なのかもしれない可能性がでてきたので眼から描き始めるたものが以下の画像です。あわせて輪郭から始めたものも比較対象として載せてみました。
瞳から描き始めた描き順 輪郭から描き始めた描き順

まず瞳から描き始めの第一段階である線の少ないものですが、元々描き慣れない順序なので「次はどことどこの間隔を測ろう」という状態になりました。描く時間も輪郭から描きはじめたのよりもかかってます。感触としてもよく解らないというのが実感です。

そして描き進めたものになるのですがパーツの配置としての意味ではなく出来となると「濃い」な、と。まぁ、何度も線をなぞっている影響もあるとは思います。ただし、パーツの配置の正しさという点では輪郭から描き始めたものより整合性は高い印象を持ちました。輪郭から描いた方で勝っている点としてはあごの先端の細さあたりでしょうか。

正直、絵の出来(実際完成してるわけではありませんが。)工程2のあっさりしたのが個人としては好きだったりするわけですが、基本をおろそかにして出来もへったくれもないので描き順で整合性が高いのならばそちらに伸び代が高いと見ても良いかもしれません。皆さんもも絵の状態で伸び悩みが感じられたら自分にあった描き順を模索してみても良いかもしれません。


関連テキスト:デッサン力を上達させるには

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