ストーリー制作 第一印象
小説や漫画を始め数多ある創作作品の中から自分の作品を読み進めてもらうにはどうしたらいいか、その第一歩である序盤の構成について考えました。
第一印象で興味を惹かせるには
現実問題として、創作ストーリーを売って食べていこうとする場合は他の競合ライバルがいる中で自分の作品を目に留めてもらわなけければならず、当然ながら漫画雑誌に漫画を投稿して賞を獲りたいと思っている場合も他にも多数の人がいるわけで、最初の段階で気を惹かせる展開ができれば確率論としては望ましいといえます。では、目を惹く出だしとはなんでしょうか?
第一印象で優れる視覚物
目を惹く出だし=最初の段階で気を惹かせる。要するに第一印象を好意的に捉えてもらうようにするにはどうしたらいいのでしょうか。たとえば映画のCMなんかだと劇中の見せ場の映像を見せたり、「全米が震撼した」など過去の実績を述べるものが主流といえます。見せ場の映像を見せるというのはアイキャッチによるジャンル説明であり、ユーザーがその映像に惹かれれば作品の情報を調べだしたり、劇場に足を運んでもらう次の行動へ促します。全米震撼はユーザー以外の客観的評価を伝えようとする手段であり作品の質の高さを伝えようとしてるといったところでしょうか。当然全米震撼だけでは客観性は薄いので入場者数何週連続1位とかの付帯事項が大抵はついてます。(これで本当に効果あるかは別問題として。)
では、これを漫画の投稿読み切り作品にあてがうとどうなるか。全米震撼は一般投稿者は過去の実績がないので適応されませんので見せ場の映像を出すというのに絞られ、扉絵や話の出だしを漫画のクライマックスを連想させるものにする。初めての漫画技術で書いた、物語の出だしは2パターンと題した、"いきなりキャラクターがどたばたして何かしらの「最中」を描く"といった手法が考えられます。
動きあるものとは
最中とは具体的に何を意味するものでしょうか?前述のキャラクターがドタバタしてという言葉を鵜呑みにすればアクション要素のある動きということになりますが、これでは心理描写などを重視した静的なテーマの漫画には不釣合いな動きとなります。ここでいう最中とは現象の描写ということであり、必ずしも体が動いてる描写が必要とされるわけではなく、その作品の象徴となりえるビジュアル、キャッチコピーとなりえるセリフの登場が望ましいのではないかと仮定します。
最中の基本構造
では、最中において基本的構造と思われるものとはなんでしょうか?パッと思いついたパターン二つを分析してみます。
●行動中による出だし
先ほど必ずしも体が動いてる描写が必要とされるわけではないといったばかりではありますがやはりドタバタした最中を描くという言葉をそのまま連想させれば一番オーソドックスな出だしといえましょうか。古くは遅刻しそうな状態でパンをかじりながら走り、曲がり角で異性とぶつかるなどwすでに何らかの目的意識があるものについて行動を起こしている描写をしていくことになります。
●結果を示すという「最中」
既に何か起こった状況を描写します。「最中を描く」という言葉にあてがうと「?」な感じもしますが、その結果による影響を元にスタートをきる行動展開を描いていくこととなります。例をあげるならば、能力的に優れたその人の華々しいシーンという結果を表示し、その人に憧れた人の今後の行動を描写したり、優れた人そのものが現状は転落人生という設定の下、リスタートをきるストーリー展開などがあります。
この二つのパターンの違いとなると行動中の出だしはまさにそのまま話の本質に展開していく可能性が高く、結果を示したものは「この人は何で何をやろうとしている」といった一から状況説明していく、順序良く物語が展開していく読者への理解度を深めさせる「最中」といえます。
この二つの特性の違いを見出すとすれば行動中の出だしは読者になじみのある設定・状況であれば多くの説明的構成を省くことが出来、テンポのいい構成が可能になり、結果を示してからという最中は読者になじみの薄い設定・状況でも、その舞台の雰囲気を最初に伝えておくことで興味を惹かせ読んでもらおうという手法になると思われます。
以上、二つの特性の違いから各人が考えた設定・展開にふさわしい「最中」を検討してみてはいかがでしょうか。
外部リンクで「おっ」と思った小説の冒頭をあげるスレなるページを拝見しました。多少関連なくもないかなってことでリンクです。
アルファルファモザイク:「おっ」と思った小説の冒頭をあげるスレ