縁取りを増やすことで印象の変化はあるか?
まず縁取り1回だけのと縁取り2回の比較画像です。
一部塗りっぽいところはあるものの、主要な輪郭部分に線を引いていったものを縁取りとここでは定義しています。縁取り2回はそこからさらに外側へ濃い色で縁取ったものです。
こうして比較してみると縁取り2回は引き締まった印象が強くなった感じがします。対して1回のものは手前の手のひら部分など完全にくくってないところもあるせいか背景の白と同化気味な印象も私には感じるのですが皆さん的にはどうかってところもあるでしょうね。
縁取りなしの特性とありの特性
そこで改めて単純な図形で比較してみました。上記の左から順に
「本体」・「本体より薄い縁取り」・「本体より濃い縁取り」・「2重縁取り」・「3重縁取り細め」・「3重縁取り太め」・「途中薄い縁取りが挟まる」としたものです。
肌色と違いグレーであれば本体だけでも背景の白に同化するという感じでもないですが、薄い縁取りだと同化というかぼけた感じに近づきます。輪郭をどんどん薄い方に増やしていけばホントのぼけた感じになるでしょう。
輪郭が濃いほうでは縁取りが増えるにつれてクッキリ度が上がるのが解ります。途中で白をはさんだ縁取りは一つのものというよりも文字通りフレームとしての認識が上がり本体のそこにくっついているものとして区切られた印象を強めているような?
難しい線の強弱
続いて線の強弱(線の太い細い)の比較、ペンタッチの要素としての見方です。
パターンとしては「均一に縁取ったもの」本体部分を「左上や右下に寄せてペンタッチ的要素にしたもの」で最初3つが線細め、後3つが線太めというものです。
単純な図形ではペンタッチ要素は活きないんでしょうか?均一線は安定性があるという印象はありますが、左上・右下に寄せたものはバランスが崩れただけで曲線物で効果的なペンタッチといえば「滑らかさを増す」といったものが期待されますが特にそのような印象はありません。
一方、細い線と太い線の比較では明らかに太い線の方に視覚が向きやすい感じです。眼力(メヂカラ)のあるキャラでも述べていますが視線を向けたい場所には太い線でというのは万能的に使える可能性が高そうです。
じゃぁ、縁取りの回数は関係なく太いだけでいいのかっていうと
鮮明という意味では真ん中の濃くて太いだけが勝るようですが荒々しさも増した感じを受けます。薄い方だけで太いのは逆に地味になりました。そして縁取りを重ねたものは適度な引き締め要素を保ちつつ、滑らかさも維持しているのではないかと私的には解釈しました。
そしてこのことが質感を上げるという行為なのかなと漠然ながら思った次第です。
関連ページ:眼力(メヂカラ)のあるキャラ