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漫画考察 漫画の描き方を考える

【困った顔・泣き顔の描き方】
眉をひそめる表情といえば困った顔や泣き顔が代表されると思いますが、改めてこの眉をひそめる構造を整理することで困った顔、泣き顔の表情の基本部分を探ってみます。

困り顔、泣き顔の基本的特徴

まず、パっと困った顔の基本的なことで思い浮かんだ要素の部分を描いてみました。

困った顔1
困った顔2

2枚とも同じ画像にも見えますが、微妙に眉毛が違います。1枚目はいわゆる「逆ハの字」の形で2枚目は「逆アーチ状」の形をしています。そして左右の絵の違いは左側は目も上辺をやや下げ気味に目自体も若干細めてます。そしてアニメーションでマユと目の間隔を空けたり狭めたりとしています。

こうしてみるとやはり目の間隔は狭い時のほうが困ってる度合としては強い印象を受けます。そして個人的な感じとしてはそれに目を下げ細めたもの、マユが逆アーチ状のものの方がさらに度合いを強めている印象を持ちました。

困った顔:口の開け方のパターン
そして、口の開け方のパターンです。閉じたものから徐々に開いて最終的には下の歯まで見える状態な訳ですがやはり口が大きいほうが何らかのことに対して大きな反応をしている印象は強く感じますので当たり前ながらマユゲと口の開きで表情を調整していくのが基本となるようです。

いかにして感情がこもる表情になるか

基本的なことは以前描いた「怒る顔」にも共通する部分が多いのか、早めに「こんな感じなのかな」とは思えたのですが、そこから先の「感情のこもった表情」が描けませんでした。
泣き顔
色まで付けてみた泣き顔を描いたのが上記なのですが根本的な実力不足を置いたとしてもやはり物足りないですよね。

「泣き叫ぶ」を想定したわけですが。”叫ぶ感”がまったく足りてませんよね。口の描き方の実力不足とやはり目ですよね。もっと瞳孔を見開くか、より細目にするかの選択肢があったのかもしれません。眉との間隔は構図がややあおり気味なため、どうしても開く感じにはなるのですが。

口の開き方は読んでくれている人に伝わるか怪しいところですが、自分なりに泣き叫んだときの口の開け方をやってみたんですが「下あごのほうをより開く感覚」でした。でもこの絵は上口のほうから開けている印象を感じさせているので見当ハズレな表現になった可能性があります。

後は顔にも何らかの効果線をもっと描けるんだろうなと。漫画では気で圧倒するみたいな描写があった場合そのキャラの顔を中心点としてフリーハンドによる集中線を顔にも描いたりするケースがあるので泣き顔、困り顔にも当然効果的な線が存在するでしょうから今後探る必要性がありそうです。

次回チャレンジのときはこれらを留意して描いてみたいと思います。


関連テキスト:怒り顔の描き方

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