工程1 怒り顔、虹彩有り
まず、パッと描いてみたものです。眉と目を吊り上げ、鼻っ柱の横アタリにシワを付け加えているわけですが怒っているというのは解りますが相手への威圧感としてはいまいちな印象も受けます。
工程2 怒り顔、虹彩無し、瞳位置変更
続いて、工程1の絵をいじってみた絵です。左右微妙に違いがあるのですが右のほうが眉と目の間隔が狭いです。そして工程1との違いはまず白く輝いてる部分であった虹彩を消し、瞳を据わらせ瞳の下側に白目のスペースを作ったことと瞳孔を猫のように縦に細長くしたことです。
工程1の絵と比べれば相手に対する敵意というのは伝わってきます。ただ、一方で工程1のほうが「しっかりと視線を向けている」と言う意味では工程2の絵よりも上という感じもします。なぜ、そのような印象を受けるのかというと工程1は瞳の下に白目を作らないことで視界の焦点をまっすぐ前にドシっと据えている感じがしています。
それに対し工程2は瞳の下に余白が出来たことでいわゆる「ガンを飛ばす表情」であり、同じ前を見るでも上目遣いということもあり、画面と正対している我々との視線とは目と目が合わない感じもあります。この絵だと私たちの目ではなくおでこから頭に視線を向けている印象です。
目と眉の間隔を狭めた分においては怒りなり不快度と言う雰囲気の上昇はあるのかもしれません。
さしずめ、工程1のような怒り方は主人公系が理性を失うことなく正しい目的を遂行するための怒り方であり、工程2は悪役だったり、いわゆる切れる怒り方と言えそうです。
工程3 瞳を小さくすると?
今度は瞳を小さくしてみました、左から瞳孔がネコ型、小さめ、大きめとなってます。それぞれの差はあまり感じませんが瞳が小さい場合は怒りより悪い知らせに対する驚きの表情という感じもします。怒り要素としてみると一喝するようなときに使えるかも知れません。