横顔の描き方
横顔の基本構造を整理してみました。
製作者の描き順
とりあえず、何も見ずに描いた横顔。自分の場合、横顔に関してはアタリをまったく引きません。最初に描く目から目視で距離感を測っているだけです。
目を描いた後の描き順としては、鼻筋からアゴのラインまでが1。鼻筋に戻り今度はおでこから頭のつむじ辺りまでのラインが2。アゴに戻り、アゴの奥行きからクビのラインまでが3。最後に後ろ側の首のラインから後頭部までのラインが4。2と4の頭のラインはくっつける時誤差が生じることが多いので微調整を行います。
町ゆく人々を目視した上での横顔
続いて、街中でいろんな人の横顔を観察した上で多かった輪郭の横顔です。まぁ一言で言うとサルっぽいというか。特徴としては唇がマンガやイラストなどでよく見受けられるイラストよりも突き出てる感が強いです。そして下唇の方が上唇よりも前に出てる人が圧倒的に多い。で、アゴのラインはやはりポチャ度、高かったですwちなみに整形の世界では鼻とアゴの部分にラインを引いて、その内側に口元が収まっているのがきれいな横顔といわれているそうです。やはり、この横顔ではそのラインより飛び出ています。一番右の絵では鼻を高く整形させてみました所、気持ち改善はされている感じがあります。
横顔のデッサン狂いでよく見られるイラスト
書いてる私自身も当然まだまだではありますが、私以上にデッサンが狂ってると思う絵に多いのが大抵、後頭部の厚みがないです。そして首のラインがほぼまっすぐ。確かに骨格の首の骨はほぼまっすぐですが、体のラインとしては肩口の肉質から流れてきますので首のラインは若干、前側に倒れているような感じと私は捉えています。アゴを引いたり、うつむき加減だとまっすぐに感じる事もありますが。
後頭部の厚みが薄くなってしまっている場合はもしかするとアタリを正面や斜めのときのような卵形の図形を描いてるんでしょうか?個人的に横顔にアタリをつけるとしたら下の真ん中のようなアタリかなと思っています。そしてこのアタリの真ん中あたりが耳の手前の付け根部分の位置にしてここより前が顔部分、ここより後ろが後頭部でいいのかな、と。このアタリでもある程度のディフォルメやアニメ調の絵でも対応は出来そうなので横顔を描くのに何も取っ掛かりが見つからない人は試してみてはいかがでしょうか。
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* このテキストアップ後、目の位置は頭部の真ん中が多いはずという指摘を受けてます。実際上記画像群にはデッサン狂いが見受けられますので皆様もその点の意識を失わないよう注意してください。
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テキスト/横顔の描き方2