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キャラクター作り
まんが入門みたいな指南書(?)には漫画を描く上で一番大事なのはキャラクターと言ってるのをよく、目にします。では、キャラを作り上げるとはなんなのかというのを考えてみます。


キャラクターとは

まず根本的にキャラクターとは何でしょうか。当たり前のことながら人であり、もしくは架空上では物質に擬人化させ感情を持たせたもののことなわけで「性格」に準じた行動をさせることで説得力や共感、親近感を得て魅力的なキャラクターとなりえるものだと思っています。では、魅力的なキャラとはどのような持主のことを言うのでしょうか?よく見受けられるキャラクターなどを例にとり、どのようなタイプか検証してみます。

キャラクターのタイプ

1.ヒーロータイプ
最初から平均の人より能力が優れリーダーシップの取れるような万能キャラです。強く、明るく、やさしい非の打ち所がないといった時代の移り変わりで描写の程度の違いはあれど、いわゆる王道キャラといっていいものです。読み手自身では成しえないことを達成することで憧れ、かっこよさというものを感じてもらい共感を得ていくタイプでしょうか。

2.一般人/虚弱タイプ
読み手自身と能力の変わらないことで親近感なりリアリティの要素を狙うものと思います。作品的には成長ストーリーを描くことで応援したい気持ち・勇気・爽やかさ等を読後持ってもらえるようなつくりを目指します。また、一般人よりもさらに虚弱度が強いキャラを設定することでいっそうの感情移入を狙うこともできますが、虚弱なために順調に成長するわけにも行かないなどの説得力を持ったキャラクター描写での制約が一般人よりも苦労はすることになるでしょう。

以上の2つのタイプを大別してみたわけですがこれらの方向性に沿った性格設定をしていくことで読者に思い入れを抱かせるキャラクター作りを目指すわけですがでは、具体的にどんな行動をしていくべきなのでしょうか?ここら辺もよくありそうな行動を元に検証してみましょう。

主な行動パターン

まずは、ヒーロータイプという何らかの能力が高い場合ですが最初から能力を発揮することはまずありません。例外的にヒーローの隠密行動を偶然見たという設定の出だしはあったりしますが最初から力を自慢したりひけらかしたりすることがないわけです。もしそんなことをしていたら嫌な奴だったり力の希少性というものが感じられないわけです。コミカルな作風では逆手にとって、むしろ嫌味な設定にする場合もあるようですがシリアスな路線だとまだまだそうもいかないようです。私もそうでしたが、一時期リアルさにこだわるあまり世の中そんなもん的な、バッドエンドを用意したりきちっと終わらないグダグダした終わりにしてみることにこだわる時期があったりするかもしれませんが読後すっきりしない作品作りになるような構成だけには気をつけたいものですね。

やや、話がそれましたがではなぜヒーローは後半に能力を発揮するのでしょう?ヒーローはスペシウム光線や水戸の印籠で確実に勝利を収めたりするわけですが演出的には盛り上げの最高潮であることは確かですが展開の絡みなく「実は強いんです」では今の場合通用しないんでしょう。とはいえ、水戸黄門には足取りを掴むことや難儀な町民をさらすことで感情移入させるという設定がありえますし、ウルトラマンの場合には制限時間3分というもののために一発でしとめなければならない理由もあります。最初から何発も打てればそれで良いんでしょうけど。要するに後半に能力を発揮する経緯が演出要素でありその要素が性格と絡むことでリアリティが出てくるのではないかなと思っております。

次は一般人が主役の場合ですが物語の構成的には成長ストーリーが主ということで今までなかった偶発性のものと接することで話が展開していくケースが多いようです。イコール行動は自主的ではなく相手のアクションがあってからの反応が主な行動となります。その相手のアクションに思い悩み、決断し最終的に受け手ではなく始点となる行動を起こすことで成長の証を示し物語の構成をはかるんじゃないかなと。

これを書いている時点での結論としてはヒーロータイプは文字通りリーダーシップを発揮する始点となる行動で人間性の魅力を伝え、 一般タイプは起きていることの反応で興味をそそる行動をとるのが望ましいのタイプと言えるのではないでしょうか。

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