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漫画考察 漫画の描き方を考える

【横顔の描き方2】
以前示していたもの踏まえアタリの精度だったり、チェックポイント、世代・体系別の横顔の描き方について検証してみました。

四角いアタリで描いていく方式

今回新たに横顔を描いていく上で模索したアタリが四角いアタリです。中には中央で4分割したアタリ(青部分)と高さ3分割した赤ラインのアタリがあります。
横顔:製作者の描き順

それぞれのアタリのガイドとしては以下のとおりです。

  1. 中央ヨコの青ライン / 鼻筋の開始・目の位置・耳上側の付け根
  2. 中央タテの青ライン / 頭頂部が最も膨らんだ位置
  3. 1番目の赤ラインとヨコ青ラインの空間 / 後頭部が最も膨らんだ位置
  4. 2番目の赤ライン / 鼻先・鼻の下など体系・絵柄によって異なる。詳しくは後述。

以上を踏まえて私の描き順は以下のようになります。

鼻筋から鼻下まで描く
絵柄やキャラの鼻の高低によって描き始め位置を枠と空間調整するのがポイントです。

鼻筋から頭頂部、後頭部まで描く
鼻筋から眉間・おでこのS時ラインはしっかり描きたいですが頭頂部から後頭部は私の場合後で微調整に入ります。

口・アゴのラインを描く
基本的に鼻筋とここが独自の絵柄だったりキャラクターの特徴を各々で表現する部分だと思うので文章では表現しきれない難しいところではないかと思います。

微調整
アゴのラインから後頭部への曲線の流れが不自然でないかチェックします。旧横顔の描き方でいっていた卵を逆立ちにさせて傾けたようなラインになっていれば極端なデッサン崩れにはなっていないと思うんですが。問題なければこれで輪郭の出来上がりです。

目鼻を描く
目はヨコの青いライン位置に描きます。耳の上側の付け根もそのラインに位置させ、下の付け根は2番目の赤いラインのところに位置させ完成です。
横顔の描き順

世代・体格などによる描きわけ

ただ残念ながら上記のアタリの取り方では子供や彫りが深くて体格がいい人などの場合ではアタリより小さくなったり、はみ出したりという状態になってしまいましたので現状ではあくまで参考レベルの代物のようです。
子供の横顔 彫りが深い横顔

とはいえ、ルールをちょっと変更すればまったく使えないものでもないようです。2番目の赤いアタリの解釈を標準的な場合は「鼻の下」としてましたが子供の場合は「口元付近」とし、堀の深い人の場合は「鼻先」という解釈にしました。この解釈が一回り小さくなったり、はみ出したりする要因にはなるんですが、その他の縦横に引いた線は標準的なアタリの解釈のままにしても極端なデッサン崩れを起こす要因にはなってません。(耳下側の付け根の解釈がずれますが最初に描く鼻の下を目算にできます。)逆に横顔に並ぶ構図なんかでは同じアタリの大きさでも自然とキャラの対比の描き分けができるメリットもあります。

このように2番目の赤い線をどの位置のアタリとして機能させるかを変更させることで絵柄や体格の違いにも案外対応できるのではないかなという気がしてます。


関連ページ:横顔の描き方

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