まず、ガンバの冒険を全く知らない方はウィキペディアを参考にしてください
冒頭シーンから目的地出発まで
叫び声を上げながら、猫が缶を襲う。はじいているうちに缶は川へと落ちる。その中から主人公ガンバと親友ボーボが登場。「ひどいめにあった、帰ろう」とボーボー、「俺は一人でも海を見に行く」とガンバ。そしてOPに入る。これを1分強で表現。
OP終わりトラブルもさしてなく海に到着も、夜のため大して何も見えないためガンバはがっかり。落胆振りを濃く描写するでもなくお腹をすかせたボーボが食料の匂いを嗅ぎ付け港ネズミたちがパーティを行っている場所へ。後に仲間となる大半の仲間はここで登場。ドンチャン騒ぎの中、傷ついたネズミ忠太が登場し、遠い島から来てそこにはイタチがいて仲間が襲われている、助けて欲しいと、うわ言のように懇願。しかしそのイタチが「ノロイ」ということが解ると多くのネズミたちはたじろぎ、結局ガンバ一人のみが応じる。
ガンバ・忠太は島へ行く船に乗り込む。忠太具合悪化でダウン。あたふたしてるガンバに最後の仲間であるイカサマが登場し看病のアドバイスして、眠りに着く。出発の警笛で目が覚めたときには仲間がいた。以上ここまでで18分
船内散策から状況の整理
仲間の顔見せがひと段落後、ボーボが船酔いに。ガンバはそれを馬鹿にしつつ活発に船内を見て回る。甲板に出て朝方の霧の海を見つめる描写あり。海は白っぽい表現で描かれているためガンバは海は牛乳で出来ていると表現。
その後、結局ガンバも船酔いにかかる。ボーボのただ船酔いになってとグッタリに比べカメラワークを揺らしたり、暴れてもがき苦しんだりと結構しつこい描写。そんなガンバを横目に仲間たちは忠太に改めて向かう先であるノロイ島の説明を求め状況説明に入る。内容は一貫して、ノロイは怖いです強いです残虐です。と、場の空気を一気に暗くするものへ。
説明を聞き静まり返る船内の中を船酔いしたガンバの戻す声が響き、今後の苦難と重ねる。ガンバは意識朦朧の中、ノロイに立ち向かうシーンを空想。返り討ちとなたっところで船内に霧が晴れたことを告げる光が射す。
ガンバは光を目指しフラフラの体ながら、はしごを上り「明るいところへ」「太陽を!」と甲板を目指す。そして太陽の下へと出たガンバの視界に入ったのは夜でも霧でも見えなかった真っ青な大海原だった。以上ここまで30分
船の沈没からノロイ島の目の前まで
穏やかな情景もつかの間、台風が発生しガンバたちが乗った船はあっさり沈没。ガンバたちの危機描写はそれほどなく、台風も過ぎ晴天無風の中ガンバたちは小さなイカダの上で漂流していた。そこへ、タンカー船とイカダが衝突。ガンバは仲間とはぐれる。ついでに尻尾が捻挫して片腕しか動かなくなる。
一方仲間たちは漂流する中ノロイ島を目指す上での中継地点である天狗岩を発見も、ガンバがいないことで仲間は焦り・苛立つ。半仲間割れの状態でイカダを噛み千切り個々にガンバを探しに行くも進展はなし。夜になり再び皆集まり食事の時間とイカダに積んでいた食料をボーボが仲間の名前を呼びつつ順々に仲間に投げ与える。最後にガンバの名前を呼び、投げたイチゴは水面へと落ちていった。
場の空気はしんみりの中、月明かりがさしたことでもう一度仲間は探しにでる。当のガンバはただただ漂ってカモメの止まり木扱いにされてた。(食われないのかw)そのまま夜になり進展が感じられない中イルカに救われたことで探していた仲間たちを再開を果たすことが出来た。風も吹き始め、一同は天狗岩へ、そしてノロイ島を改めてめざし始めるのであった。この間の映像は軽快なBGMでコミカルな映像や急流に挑む映像などのカットを織り交ぜ、物事を進めているイメージを現している。以上ここまでで50分
ノロイ島到着から決着まで
ガンバ一行、ノロイ島の対岸まで到着も潮の流れが急で泳いでわたるには無理と判断。付近を飛んでいたオオミズナギドリに運んでくれるよう頼む。特に交渉過程を描くことなく海を渡るが飛行中にノロイとの対決することへ感銘を受けたこと、困ったら再び呼べとの会話で一定の進行上の説明を述べる形。
島に到着したガンバたちは慎重に進むもノロイの手下である通常のイタチに見つかり逃げ回る。とりあえず一度逃げ切ったような場面を挟み、リスタートといった形で動いてる中でノロイと遭遇。月の後光に射されながら登場のノロイはやはり特別な演出を思わせる。
その姿に魅入られたガンバはフラフラとノロイの目の前へといってしまう。ジワジワと傷つけるガンバにヨイショの「尻尾を立てろ」の掛け声、尻尾を立てたガンバは我に返り、ガンバたちは再び逃げ回る。なんとかイタチが入れないスペースへと逃げ込こんだガンバたち。そこには花が添えられており、イタチの入れないスペースに花があるということは「仲間がいる」とガンバたちが沸き立つ中、忠太の姉、シオジの登場。忠太感激、ガンバ頬を染める中、島のネズミたちの隠れ家でのガンバたちの歓迎のシーンへとうつる。
粗末ながらも多くの食料を差し出されて迎え入れられたガンバたちだが、その食料が島のネズミたちの最後のたくわえであった。新たな食料と隠れ家を求めて今の隠れ家を離れることとなるが、ノロイたちが待ち構える。島のネズミたちが何匹か犠牲になる中、ガンバたちは逃げ進む。
なんとか、浅瀬の岩礁にイタチの入り込みづらいスペースを見つけ逃げ込むガンバたちだがそこには当然食料を探しにいける環境ではない。近い位置に対岸があり、そこにいけば食料もあるとのこだが岩礁と対岸の間にはハヤセガワと呼ばれ潮の流れが激しくネズミはおろかイタチでもわたれる状況ではなかった。
前にはノロイたち、後ろには潮の流れと二の足を踏んでいる中、ノロイたちは襲撃を開始。篭城戦が繰り広げられ、一進一退の攻防が描かれるが、間隙をぬったイタチがネズミの戦力が集中していない穴から侵入を試みる。それに気付いた島のネズミたちの長老が身を挺して防ぐ。攻防の結果ノロイたちを追い返すことに成功。歓喜に湧くも長老の受けた傷は致命傷であった。
危篤状態の長老はシオジの歌が聴きたいと懇願。シオジが泣きながら歌い皆も咽び泣く中、長老は静かに息を引き取る。悲しみにくれる中、ガクシャはシオジの歌ったハヤセガワの歌詞に着目。歌詞からの考察によるとハヤセガワの潮の流れは年に一度少しだけ止まり、沖へ渡ることが可能。その時期はまさにこの後すぐというものであった。実際、潮の流れが止みガンバたちは脱出計画へと動く。
沖へと泳ぎだすネズミたち。ガンバたちは最後に出発し、潮の流れた付近でノロイたちを待ち構え、沈める作戦を取る。自分たちは以前世話になったオオミズナギドリに拾って貰うため、忠太のみ呼びに行く別行動をとる。
誘い込みを開始するガンバたち。各仲間がストップモーションで絶望や希望を述べるセリフを述べていく演出的要素もある。いったん沖の島に着いた一般のネズミたちがガンバたちがオトリになっていることに気付いて引き返したり、オオミズナギドリを探す忠太のなど一連の展開がなされ、潮の流れが再び戻り敵味方ともども飲み込まれていく。
そこへあおり1、あおり2、真正面の3連カットとBGMでオオミズナギドリを引き連れた忠太が登場、次々と仲間を引き上げる。ガンバも引き上げられたがしつこくノロイも水面から這い上がってきたため再度ノロイに飛びつき潮に飲まれていった。
場面も静まり、夜だった頃から陽が射しはじめる。仲間が悲しみくれる中、海から太陽を背に輝く姿が。ノロイだった。逃げ惑うネズミたちに猛進を始めるノロイの背中にはしっかりとガンバは噛みついていた。暴れ狂うノロイに仲間たちがいっせいに噛み付いたことでノロイは本当の最後を迎えた。そして、別れのシーンとなり惜別しつつも忠太を除くガンバ一行はまた海へと出発していく。ある程度沖に出たところでイカサマがシオジに関してガンバをからかったためドタバタした雰囲気の中物語は終了となる。