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漫画考察 漫画の描き方を考える

【服の描き方】
服を描くといっても厚手のものから薄手のものまで様々ありますが、まずは基本的な事柄をふまえて今後描く上での指針になりそうな方向性を考えてみました。

写真を参考に描く

服の絵 管理人は服を描くのは得意と言うわけでもないので実際の写真画像を参考にある程度いじりつつ描いてみました。

見本があるだけに極端な崩れはないとは思いますが、気になるとしたら向かって右の足の靴によって盛り上がってる部分の裾とモモ内側の膨らみ具合、そして向かって左上の一番膨らんでる部分あたりでしょうか。とはいえ、やはり何も見ないで描くよりかは上達させる効果はありそうです。勿論ずっと模写では意味がないのでしょうが、少なくとも模写を繰り返すことで衣服の基本構造ぐらいは頭の中に記憶できるようにぐらいにはなりたいものです。

たとえば、この絵のパンツ、ファスナー付近の縫い目とか各線を二重に引いてるわけですが、自分が子供の頃描いてた絵にはこんな縫い目は描きもしないし、それから少し立った頃はただ1本の線を引いてという段階があったりしてます。このように単純に縫い目を二重に描くだけでも少しクオリティが上がって見えたりもするものなので、とにもかくにも観察眼の意識を持つことは重要でしょうし、何を描きこむか、何を省くかによって自身の絵柄の表現やセンスと言うものが発揮されるのではないでしょうか。

資料はどこで見つけるか

私の子供の頃はネット環境なんてなかったので見つけるのには苦労がありましたが最近は画像検索なりネットショップなどで大きめな画像は見つかるので参考にする程度であれば十分な量が見つけられるでしょう。アナログ作業中にモニタなどで見れない場合は昔ながらの新聞のチラシや書店やスーパーなどに無料で置いてある通販カタログを参考にすると良いでしょう。

ちなみに小学生など年齢が低い頃は直接、服を描き始める人も結構いると思いますがもしそれで変だと思っているなら体の輪郭のライン自体を描いてから描くことで一定のデッサン力向上は望める可能性が高いです。幼稚園や低学年の似顔絵のイメージとしては平面的な印象がありますよね。実際、自分も子供の頃は袖の裏側の空洞なんかを意識したことなんかはなかったと思います。絵の上達は「見たものを注意深く気付く」ということも重要な部分といえるでしょう。

今回の絵に関して

今の自分の描き方はボディラインを元に服の輪郭を取り、そして中側のしわを描いてるのですが、これは多ければ・少なければ良いというわけでもなく、各々の絵柄にマッチした描き込み度が望ましいので一概に言えるものでは有りません。
以前、写実度の高い絵を目標に描いていたときに「服が変」と、思ったことがありましたが、どうやら顔のデッサン度に比例しせず、服のしわ自体が少ないから違和感があったのかなと思ったことがありました。

今回の絵は顔自体マネキン状態にしていることもあり、線は少なめですが以前描いたときの違和感よりはパーカーのボディ部分など全くシワは描き込んでいないのにもかかわらず個人的には少ないなと思っています。

シワは当たり前ですが重なったりへこんでいる部分の描写で描くものなので、今回レベルでのたるみならボディ部分にはシワはいらないと判断しました。よりたるんだ服ならそこら辺に強くだぶつきが発生するのでしわを描くことにはなるのでしょう。
丁度パンツのすそがだぶつきが強いのでそんな感じでしょうか。これは靴によって裾が押し上げられてるのでこのような形になっているのですが右側も上手く出来るようにしなきゃいけませんね・・・

基本的に私のシワの表現方法は現状2パターンしかなく、ただ線を引いたものとUターンするように引いた線が戻ってくるものです。ただ引いたモノは折り返しの表現で、Uターン線はくぼんだ(へこんだ)線の表現です。
そして、ただ引いた線を服の輪郭の揺らいだ部分に沿わせる様に2本引けば服の盛り上がった部分の表現にしてみたりという感じです。

なんか今回は当たり前のことしか描いてないような気もしますが、何気に顔の写実度に合った服の写実度にするというのも見落としがちになりそうなものです。やはり改めて考えると気付くことも十分ありえるので皆さんも気をつけましょうね。

ちなみに今回の絵は見る人によっては「胴長くね?、脚短くね?」と思う人がいたかもしれません。これはそう見せる服装なわけですが実際の漫画になってしまえばそんな言い訳は出来ませんので描き手は良い服と思っても見る側がそのキャラとイメージ合っていると思えるか否か判断されることが重要なシーンの場合は服装選びも安直にはせずによりよい衣装を着せることを心がけましょう。

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